いい旅・夢Kiwi スカイキウィ
2007年
10月24日号
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ぽっかぽか通信
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19. 大庭仕事(新型芝刈り機)

シーズン到来です!
何?って、もちろん芝刈りです。

今年の春は例年より寒く、天気も今ひとつのおかげで、牧草の伸びはいつもより遅いです。
でも、伸びる事に変わりはありません・・・。
去年の6月に、芝刈り機も新型になりました。パワーもアップ、ブレード(回転刀)も3枚、そして「ゼロ・ターン」という、とても小回りの利く操縦性に富んだ最新テクノロジー!
前の芝刈り機と比べて、長く伸びた草でも楽々と刈ってくれます。おまけに運転も楽しい!
そんな訳で、今回はこの新型機をご紹介します。

Husqvarna(ハスクバーナ)という、スウェーデン製の芝刈り機です。
愛称「ハスキー」。ニュージーランドでもポピュラーな会社です。
エンジンはアメリカ製 Briggs & Stratton社の22馬力ガソリンエンジン。
座席の後ろにエンジンがあります。

業務用のもっと高価な大型機種になると、ダイハツ・ターボディーゼルや、川崎V型ツインエンジンなどもあるのですが、個人用途ではこれで十分です。
ちなみに、業務用途では、クボタの芝刈り機も活躍しており、公園やグランドなどで働いている姿を良く見かけます。
さすが「メイド・イン・ジャパン・です!

先程、回転刀が3枚と書きましたが、右側がその様子です。
さらに上級機種、アメリカ・ハスラー社のパンフレットから製品写真を借用させて貰いましたが、下から見るとこんな感じです。
この3枚のブレード(回転刀)がぶんぶんと回って、牧草を刈ってくれる訳です。
前の芝刈り機はこれが2枚でした。1枚増えた効果は絶大です!
ついでにこの写真を良く見て下さい。
一番上の両サイドに前輪があります。前輪はただ付いてるだけで、自由にくるくる回ります。
真ん中下の太くて大きなタイヤが後輪です。
後輪の内側に銀色の箱がそれぞれに付いていますよね。これがトランスミッション(動力伝達装置・変速機)で、エンジンの回転をタイヤに伝える装置です。
上のハスキーの写真を見て、椅子の横に大きなレバーが2本出ていますよね。
このレバーがトランスミッションの動きを操作します。
左のレバーを前に押すと(後ろに引くと)左の後輪が前に(後ろに)回ります。右も同じ動きをします。
つまり、レバーによって、左右の後輪の回転を別々に動かす事が出来るんです。
車椅子をイメージすると分かりやすいと思います。足下の小さな前輪はくるくる回るだけ。椅子の両脇の大きな後輪は、左右の手で別々に動かします。
それと同じ事を、このレバーで行います。

芝刈り機が変わっても、いつものように花粉症・日焼け対策・完全防備で芝刈りです!
ニュージーランド広し(狭し?)と言えど、この格好で芝刈り機をしてるのはおそらく私だけだと思います・・。なんて事は今はどうでも良いのですが--、
右に曲がりたい時は、左のレバーを前に出す。左に曲がりたい時は右のレバーを前に出す。
つまり、体を曲がりたい方向に自然に向けるようにすれば、芝刈り機もそちらに動いてくれるんです。
なので、運転はいたって簡単です!
何しろうちの母も今年3月に来た時に、楽々と運転していましたから!

頭で考えなくても、ごく自然に動かす事が出来ます。
慣れれば、バックも同様の感覚で出来ます。
ね?面白そうでしょ!
さらに、この芝刈り機の優れているところは、「ゼロ・ターン」という名前の通りの動きをする事です。
左右のレバーを、それぞれ反対方向に動かすと、何とその場でくるくると、スピン(回転)する事が出来ます。
動力は後輪にだけ伝わり、その後輪がそれぞれ反対方向に回り、前輪は動きにつられて自由に回転するからです。

もちろん、こんな動きは必要ないですし、同じ場所でタイヤをくるくる回すと、タイヤで地面を削り取ってしまいますので注意が必要です。しかし、上手く動かせば、とっても小回りが利くので、狭いところも難なく動き回る事が出来ます。

では、芝刈り機に乗ってスタートです。



牧場の上から下を眺めるとこんな感じ。
前回刈ってから2週間ちょっと経ってしまい、草はかなりの長さになってしまいました。




途中でちょっと休憩。
牧場の下から上を眺めた様子です。
刈る方向は、あまり気にしなくて大丈夫です。
この日は、外から中に向かって刈っていきました。
ちなみに、刈った草はそのままほったらかしです。
さすがにこれだけ広いと、草を集めるのは無理ですから・・。




終了です!
スタート地点からまた写してみました。
刈った草が散らばったままですが、ゴルフ場ではないので、気にしない気にしない!


実は、芝刈り作業はこれだけではありません。
芝刈り機が終わった後、刈り取れない柵の際や、植木の脇などの狭い場所は、ライン・トリマーという、ナイロンの巻き糸をぶんぶん回して草を刈る、いわゆる「ハンド芝刈り機」で仕上げをする必要があります。

芝刈り機で3時間、ライン・トリマーで1時間、そして終わって掃除に1時間。合計5時間の大仕事が終わりました。





綺麗になった芝刈り機。


牧場も綺麗になりました!






さあ、ニュージーランドで「芝刈り体験」などいかがでしょうか!?


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