いい旅・夢Kiwi スカイキウィ
2004年
2月7日号
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ぽっかぽか通信
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8. タラナキ (2/2)

高台から降りる前に、タラナキ山と反対方向、海岸線を眺めるとそこには大きな煙突が。
お風呂屋さん!?
なんて訳ないです^o^
これは火力発電所の煙突です。
煙突の右横には港の様子がかすかに見えています。

当日はあまり興味の無かった発電所でしたので(何しろ頭の中はタラナキタラナキでしたから・・・・)良い写真が無いのですが、発電所の裏側からの写真です。
この向こう側にはニュージーランド西海岸唯一の貿易港であるタラナキ港が広がっています。
この煙突は高さ198m。1972年に完成当時はニュージーランドで一番高い人口建造物でしたが、今ではスカイタワーに継ぐ2番目の高さを誇るそうです。

ニュープリマスの人口は6万8千人。タラナキ地方の約2/3の人口となります。他の地域と同じく観光や酪農が中心ですが、主要産業の一つとして石油、LPガス(液化石油ガス)、メタノールなどの石油化学産業も盛んです。
沿岸にはタラナキ油田、内陸部においても石油、天然ガスを産出し安定した経済基盤を形成しています。
港からは毎年500万トン以上の貨物が行き来しており、日本も主要輸出国の一つとなっています。

そんな訳で、市街は思った以上に整備されており、とても綺麗な印象です。

市内には、プケクラ公園(Pukekura Park & Brooklands)という1876年に開園の歴史ある公園が市民に開放されています。隣接するブルックランズ公園と合わせると、大きさは49ヘクタール。東京ドーム426個分に相当する広大な公園で、各種イベントも開催され、動物園まで無料開放されています。

高台から話が飛んだままですが、翌日1月6日に訪れた公園の写真をご紹介します。



この日は少し曇り空。本来なら右手正面の赤い橋の上にはタラナキ山の姿が見えるはずなのですが、途中の雲にさえぎられてこの時は見えませんでした。

さて、やっと高台に話は戻り、さらに西のケープ・エグモントへと向かいます。

町を離れること約30km。タラナキ山が見え隠れしながらの気持ちよいドライブ。
そして、到着してみるとただ牧場と灯台だけ。その素朴さがとても良いです。




高さ20.4m、海抜33mの高さの灯台は、晴れた夜間には遠く35km先から灯りが見えるそうです。
海岸は岩がごろごろ。とても海水浴は出来そうにありませんが、ヨットが気持ち良さそうでした。
町に戻る前にもう一つ寄り道です。
先程の火力発電所の裏手、最上部の写真では煙突の左手に小山が見えている場所です。

バックビーチとも呼ばれるこの場所は、パリトゥトゥ・ビーチ(Paritutu Beach)、そして小さな島はシューガーローフアイランド(Sugar Loaf Islands)と呼ばれています。175万年前の火山活動による溶岩で出来たこの岩場の影響で良い波が起こり、サーフィンの絶好のポイントだそうです。


この、Paritutu Rockは、なんと登る事が出来ます。往復30分〜40分。がれ場に十分注意するようになんて書かれていますが、この時も親子連れでミニ登山を楽しんでる人たちがいました。


変わって翌日、雲は多くなりましたが、市内は晴れの中、まずはクロックタワーに向かいました。
1985年に建てられた時計塔は、やはり絵になります。
観光客のほとんどいない公園で写真をぱちぱち。
左手には、ニュージーランド・クリスマスツリーとも呼ばれるポフツカワツリー(Pohutukawa Tree)が満開でした。
この後、上記に紹介したプケクラ公園に向かい朝の散歩、そして何度か観光局をうろうろして買い物をした後、いよいよタラナキ山のふもとへと向かいました。


3号線を南下し、エグモント・ビレッジという小さな町から約14kmの田舎道です。
町では雲にさえぎられて見えなったタラナキ山が見事に見えてきました。
この先、車はエグモント国立公園の中へと入ります。木立の中で見え隠れするタラナキ山を正面に見ながら標高がぐんぐんと上がり、ノース・エグモント・ビジターセンター(標高936m)に到着です。
センターを中心に、ショートトラック、そして山頂までの日帰りルートとレベルに合わせてコースも充実しています。

ここから山頂までは手が届きそう!
実際は往復6〜8時間、途中岩場や雪渓の残る場所もあるため、十分な装備を必要とします。

さて、タラナキ山、いかがでしたか?
雪をかぶっていないとあまりピンとこないと思いますが、富士山に似てましたか?
どちらかというと、富士山よりもごつごつと荒々しい印象で、優雅さではやはり富士山に軍配があがると個人的には感じています!

景色を十分堪能した後、タラナキ山に別れを告げ、同じ道を戻り、イングルウッド(Inglewood)の町へと向かいました。
実は、この日、ちょっと欲張りな帰り道を選びました。
前日通り過ぎていたタラナキ地方の北側、海岸線に3つ岩場が塔のようにそびえるスリー・シスターズ(三姉妹)という場所を見に行こうと向かってみました。
3号線をはずれて、こんな道を走り、道路の行き止まりまで行ってみましたが、崖の上・・・。
どうやら、ドライブついでに簡単に見に行ける場所ではなかったようです。
以前見たテレビのニュースで、トムクルーズがここを訪れていましたから簡単に行けるかなと思ったのですが、彼はチャーターのヘリコプターで飛んで行ったんですね・・・。

ここで若干気落ちしましたが、なんとその後さらに欲張りな帰り方をしました。
一路東に車を向け、そう、未開の地、伝説でも住むのは賢明でないと言われる!うっそうとした森林地帯を抜けて、トンガリロへと向かいました。
延々続く未舗装路。車がかわいそうですが、もう引き返せません。
山あり谷ありのがたがた道を1時間以上走り、いくつ山を越えたんだろう?と嫌になった頃やっと舗装路に出て、しばらく走ると道路標識にこんな文字が。
「FORGOTTEN WORLD HIGHWAY」
 忘れ去られた世界のハイウェイ
 

そして、トンガリロの山の景色も楽しみ、ロトルアに夜8時ごろ到着。
長い一日が終わり、2日間のタラナキ旅行が終了しました。

フォトアルバム「タラナキ地方」も併せてご覧ください!

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