いい旅・夢Kiwi スカイキウィ
2003年
7月19日号
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ぽっかぽか通信
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6. 暖炉の話

寒い朝

さ・・、寒い・・・!
7月14日・朝7時。家の外は霜で真っ白でした。

今年の冬は寒い!
過去10年で一番の寒さを迎えているそう。
南極からとても冷たい寒気の入り込んでいるNZは、今日も寒冷前線が通過中。
今日も寒い南風が吹き荒れています。洗濯物は乾くだろうか・・・。

さて、数字好きの日本人。冷たい寒気団ってマイナス何十度?
当然の疑問です。
しかし、数字に疎い(失礼!?)Kiwi達。ニュースを見ても、HPを探しても、言っていることはただ、「bitterly cold air (すごく冷たい空気)」
そう、この状況はただ、「ものすごく寒い!」のです。

NZに生活していると、数字を拾うのに結構苦労します。
この苦労は、ガイドをする場合にも言えることです。最近入手した日本語情報誌にいろいろなデータが載っており、こういったものはきっとガイドの人たちにとても重宝がられていると思います。

でも、ちょっと考えてみてください。例えば上空5,000mに−40℃の寒気団。
それってどれくらい寒いのでしょう?
気圧、湿度、風速。様々な要素によって、地上で体に感じる温度は変わります。
人によっても感じ方は様々。
冬でも半袖で外を歩く人がいるくらいのNZ。そのKiwi 達が「ものすごく寒い!」というくらい、寒い毎日。
その方がストレートで分かりやすいのかもしれませんね!

ちなみに、この日の朝は−4℃。え?大した事ないですか?
でも寒いんです!



暖炉
英語で言えば、「fireplace」

「火の場所」ですよ。。。
何て情緒の無い言い方・・・。
それに比べて、日本語では「暖炉」

「熱い」といわずに、「暖かい」というところが、何とも良いと思いませんか?

NZで冬を過ごした人の多くが、「暖炉は良いなぁ」と感じていると思います。
もちろん日本にも暖炉はありますよね。でも東京生まれの私は、NZで初めて暖炉を見ました。

NZにやってきた9年前、南島の都市、クライストチャーチでは確か新築の家は暖炉禁止。人口の集中する都市部では煙突からの煙が上空から抜けず、スモッグの原因となるため暖炉自粛だったと思いました。今でもそうかな?
北島の「大都会」、オークランドでも郊外の友人宅にはありましたが、やはり少ないのではないかなぁと思います。
ここ、「田舎(「ど」までは付きませんが・・・)」ロトルアでは、暖炉は冬の暖房の必需品。あちらこちらの煙突から煙が立ち上っています。

いやー、暖炉は良いですよ!この火を見ているだけで何とも心が温かくなってきます。
暖炉の部屋だけじゃなくて、家中が暖まるんです。
最近の暖炉は壁にレンガの埋め込みではなく、暖炉一式のはめ込み型、そして我が家のような後付けタイプが主流です。これ、メンテナンスフリーでとっても便利。
煙突というと、サンタさんの入る通り道。煙突掃除も大変そうだという感じがしますが、細い煙突に上手い仕掛けがあり、すすが勝手に落ちてくるため、手入れはまったく必要なしです。

寒い冬の夜。暖炉の前で、お気に入りのJazz を聞きながら、ワインとともに読書にふける。。。
なーんて、ほんとは、コタツにミカン、お銚子一本、熱燗ね!って言う方がいいんですけどね。



    だからといって、これはダメダメ!!

  もう、せっかくの雰囲気台無しだよね。


出ました!

♪いーしやーきーいもー、おいも♪

・・・て、石は無いですが、薪の中での焼き芋。やっぱりついやりたくなってしまいます。
寒かった14日(月)夜に久しぶりに焼き芋を作ってみました。薪の中で40分。ほんとはもうちょっと長い方が良かったかな。
でも、ほかほかの美味しい焼き芋の出来上がり。
今度は、石ころ探してきて、ほんとの「石焼き芋」に挑戦してみようかな!

さて、暖炉の燃料といえば、それは、薪。
最近は、薪の変わりに、羊の糞みたいな形をした固形燃料(実態は何か知りません)、プロパンガスを使った「なんちゃって暖炉(とは言いませんが・・)」もあります。
このガス暖炉はとっても便利。燃料は外に置いたプロパンガスのボンベ。
暖炉の中には「偽者の薪」。模型なんです。その薪の中に隠されたバーナーから火が点るという仕掛けです。見た目はまったく暖炉そのもの。でも、汚れないし、薪割りの必要もなし。
しかも、タイマーでおやすみ、おはよう設定も可能。リモコンで楽チン温度調節。
まさに、文明の利器!
羨ましいなぁとも思いますが、えっちらおっちら薪割りやめんどくさい掃除。この「アナログ」の世界が良いんですよね。

薪の話は、またいずれ!
今日はこの辺でお終いです。


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