5. タラウェラ湖とタラウェラ山

アルバムページにも既にご紹介していますが、正面の湖がタラウェラ湖、奥の山がタラウェラ山です。
この写真は、Te Komiti Hill の見晴台から撮影したものです。私がロトルアに初めて来て、最初に連れて行ってもらった場所がここ。それ以来お客さんがいらした時には、必ずご案内しています。もう何度訪れたか分かりませんが、気持ちはいつでも初めて見せてもらった時のまま。もともとガイドの仕事をするとは思っていませんでしたが、その時自分が嬉しかった思いを、同じように他の人に伝えているだけなんだなぁ、と、皆さんの嬉しい顔を見てるといつも感じます。
タラウェラ(Tarawera)の意味は、Tara が、鳥を猟するための槍。Wera が、焼けたという意味です。
Hikaweraという、マオリの猟人が鳥の狩猟シーズンを満足のいく成果で終え、槍を山小屋に置いたまま自分の村へと帰りました。そし翌シーズン戻ってみると、山小屋もろとも槍も焼けてしまっていたという、マオリの伝説に由来します。
伝説のとおり、このタラウェラ山は火山です。ただし、1886年6月10日午前1時半頃に始まった大噴火以降、活動を休止しています。当時の噴火はとても大きなもので、その爆発音が200km以上離れたオークランドにおいても聞こえたという記録が残っているそうです。
写真では湖の手前はただの森ですよね?でも、昔はここに集落があったんです。Wairoa(ワイロア)族の村、そして、観光ホテルもこの丘の上にありました。
村とともに、この大噴火で150名以上の方がお亡くなりになりました。

当時、世界の八不思議とも言われ、世界から観光客を集めていました。
このホワイトテラスは湖岸から約240mもの高さまで、雪花石膏の白く輝く階段が7.5エーカー(約9,000坪)の広さに渡って続いていました。
間欠泉も噴出し、階段途中の湯溜まりでは、温泉浴も出来たそうです。
噴火の後、場所によっては10m以上も泥と灰が積もり、今では跡形もありません・・・。

今までロトルア観光をされた方、こんな綺麗な景色をご覧になっていますか!?
普通、旅行社のツアーではロトルア湖のみ、しかも場合によっては車窓から、な〜んて事もあります。
こういう天気の良い日は、湖岸の広場でランチを食べながらのんびりと。
NZにいらしたら、Kiwi スタイルでぽっかぽか気分ですね!
山頂は大きく分けて3つの噴火口からなります。左からワハンガ(1,047m)、ルアワヒア(1,111m)、タラウェラ(1,050m)です。ワハンガ火口は、最初の写真でもよく見えています。
ロトルア地方には、このタラウェラ山を中心にして、ちょうど富士五湖のように、たくさんの湖が点在しています。

これ以外にも、湖面全体から湯気の立ち上る、「フライパン・レイク」なんて湖もあります!
場所は、ロトマハナ湖の西側。ワイマングと呼ばれる場所です。
タラウェラ湖は、これらの中でもロトルア湖についで2番目に大きな湖。大きさ約41km2です。
湖、山、温泉の湯気、そして青い空と白い雲。
ロトルアは、変化に富んだ景色でいつも私たちを楽しませてくれます。
☆ フォトアルバム「タラウェラ特集」も併せてご覧ください!