いい旅・夢Kiwi スカイキウィ
2003年
5月30日号
目次に戻る
ぽっかぽか通信
バックナンバー

4. ニュージーランドといえば、キウィ!

さて、これは何でしょう?

パターン化した訳ではないですけど・・、今回も問題です!今年も、この季節になりました。
やっぱりニュージーランドといえば、これでしょうね!?

今週は体調を崩して、久し振りに風邪が胃に来てしまいました。
そういうときに、これが活躍です!


この黄色の物体の正体は?
ご覧のように、これはキウィを切るナイフになります。

プラスチックのぎざぎざの部分で切ります。
柔らかく熟したキウィは、これで簡単に切れるんですよ!

キウィとご紹介していますが、英語だと「Kiwifruit」。後ろに「フルーツ」をつけて呼びます。もちろん話題の中で分かっていればフルーツを省略しても通じます。
さて、ただキウィ「Kiwi」といえば、それは鳥のキウィですね。
鳥のキウィと果物のキウィ。どっちの名前が先でしょう?

それは、もちろん鳥のキウィです。
キウィはニュージーランドの国鳥。そして、キウィフルーツは?
もともとニュージーランドの果物ではありません。
中国揚子江を原産とする、「チャイニーズ・グースベリー」と呼ばれる果物でした。品種改良が続けられ、今のキウィとなったわけです。
1900年初頭ニュージーランドに持ち込まれたこの果物は、NZの気候風土に相性ぴったり。すくすく育って、学術的に言われている寿命をはるかに超え、初代キウィの木はまだ元気に生きています。
1956年、アメリカ市場に輸出する際、朝鮮戦争の影響から、名前に「チャイニーズ(中国)」が付いていては良くないのでは?という事で考えた結果、この果物の様子が、鳥のキウィがうずくまっている様子とよく似ていることから、「キウィ(Kiwi)」って名付けられたんです。
日本に渡ったのは1960年代。結構前のことなんですよね。

キウィには何種類かあり、よく知られている種類は、「ヘイワード」。単にグリーンキウィとも言われます。よく見かける、茶色の短い毛で覆われた緑の果肉のキウィです。
これに対して、写真のキウィは、「ゴールドキウィ」。もうご存知の方も多いですね。

比較的新しい品種で、ちょっと細長い卵型。ほとんど毛はありません。そして果肉はゴールド(黄色)。糖分が多く、甘くてとっても美味しいキウィです。

さて、先ほどのナイフ。ただのナイフじゃないんです。スプーンのようにくるっと中身を。
こうやって、簡単に食べられるという、超優れものなんですよ!
このゴールドキウィを買ってくると、スプーンが一緒に付いてきます。
キウィフルーツは0℃より少し上、「チルド」で冷蔵保管すると8ヶ月以上も保存できます。したがってスーパーでも年中見かけますけど、ゴールドキウィはこの時期。今がキウィの収穫期です。やっぱり旬は美味しいですよね!

そして、キウィには何とビタミンCがオレンジの倍!ビタミンEも豊富に含まれ、ポリフェノール、食物繊維、カリウム・・・、あー、ここでは書ききれないほど栄養価に恵まれています。

ごちそうさま!
そのような訳で、風邪の時にキウィは一番の薬。
私もキウィを食べて元気になりました!
(なら最初から風邪ひかないだろうって?)
そういうつっこみは、ご勘弁を・・・。

という訳で、さらに詳しいキウィフルーツの話、そして鳥のキウィの話も、おいおいご紹介していこうと思います。

日本は梅雨を前にして、異様な暑さだそうですね。
どうか気温の変化で体調を崩さぬよう、皆さんもニュージーランドで生まれ変わったキウィでお元気に!


▲ページTOPへ