いい旅・夢Kiwi スカイキウィ
2007年
8月5日号
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ぽっかぽか通信
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17. 昔の車−シエロ

今晩久しぶりのホームページ更新を目指して、たかたかとキーボードを叩いています。
「history」なるページも作り、ニュージーランドの足跡をまとめてみましたが、書き終わって昔のマイカーを登場させ忘れた事に気がつきました。
もう手放してしまいましたが、初めてニュージーランドに来てから、この5月までずっと乗っていた車。愛着もひとしおでした。
ですから、このページに登場して貰う事にしました。

かろうじて見つけた3枚の写真の内の1枚です。車はトヨタ・スプリンターシエロ。
1994年7月、ニュージーランドはクライストチャーチに初めてやってきて、しばらくして購入した中古車でした。
ロトルアにやって来て数年後、友達に聞いて知りましたが、「シエロ」とはスペイン語で「青空」という意味だそう。
知らずに買ったとは言え、良い名前の車だなぁーと思ったものです。
プジョー206のガラスルーフの車にも同じ名前が付いてましたが、白髪染めにも同じ名前の製品ありましたよね?
1987年式。クライストチャーチの中古車屋さんで買いましたが、「日本から持ってきたばかりの車で、サービス・レコードも付いたまま。信用できるお買い得の車だ!」と薦められ、車探しの時間もあまりなく、即決で買った車です。
当時確か、6万7千キロ。7年前の車でしたが1万3,500ドルしました。今は値段も大分下がりましたが、国産車も生産工場も無いニュージーランドで車は今でも輸入物。7年落ち・7万キロの車で、当時の為替レートで80万円程の買い物!

周りのニュージーランド人からは、「良い車買ったね」と、まるで新車を買ったような羨望の眼差しを受けていました。

そして、サービス・レコード:つまり、整備手帳。この事ですよね。
本当に入っていました。
と言う事はつまり、

ちゃんと住所・氏名が書いてあります。
東京都大田区・・・・。Wさん!
品川ナンバーも書いてあります。

今でこそ、このような書類は中古車購入時には処分されていますが、当時はまだいい加減でしたから!
日本でずっとお乗りになられていたのか、途中人手に渡り、そしてこちらにやって来たかと言う事までは分かりませんが、とにかく、今から20年前には新車で大田区を走っていた車です!

そんな訳で、新車当時からは20年、ニュージーランドに来てからは13年、13万キロを走りました。
この車に荷物を全て載せて、北島をぐるりと仕事探しの旅にも出ましたので、南と北を隔てるクック海峡を3回行ったり来たり。
両親と妹が初めてニュージーランドにやって来た時も、この車で旅行しました。

20万キロ以上でも乗用車として利用される事の多いニュージーランドです。
まだ乗っていようかなとも思いました。実際、どこに駐車しても気にならない車というのは便利ですしね。
しかし、この2,3年、部品の寿命など整備にお金がかかるようになり、たまに外で動かなくなるという事もありましたので、今年の3月両親が遊びに来る前のタイミングに合わせて、思い切って買い換える事にしました。
もうお役目終了だろうと思い、解体屋さんに処分を頼むつもりでしたが、お世話になっているドライバー会社の社長さんにたまたまこの話をしたところ、「何で処分するんだ?勿体ない、私が買おう」という事になり・・・!
そして、ピーターおじさんが若干の手直しをして、翌日にはすぐに買い手がついちゃいました!
こちらでは車の個人売買が盛んですから、お手頃価格で売れた後も3人問い合わせが来たそうです。

そんな訳で、余生をのんびり・・・、と言う事もなく、シエロは3人の子供さんをお持ちのお母さんのマイカーとして、今でも元気に活躍している事と思います。
荷物もたくさん載せられる便利な車でしたから。

数年前は、ニュージーランドの登録車数の7割が日本からの中古車でした。今では新車やヨーロッパ車も増え、その割合は減っていると思いますが、こちらの半分以上の車は過去日本を走っていた車と言えます。
つまり、皆さんが新車購入時、下取りに出された車がこちらを走っている確率はかなり高いですよね。

大田区のWさん、このページをお読みになられたら、是非こちらにいらしてくださいね!
整備手帳お返ししますから・・・

春までもう少し!



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