いい旅・夢Kiwi スカイキウィ
2008年
2月14日号
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ぽっかぽか通信
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24. ガバメント・ガーデンズ

「いい旅・夢日記」のページをブログに移行しましたので、こちらの「ぽっかぽか通信」を、今までの夢日記風に、少し気軽に書いていこうと思います。

その第一弾として、今まで何度もご紹介していますが、「ぽっかぽか通信」にはまだ登場していない、ロトルアを代表する庭園、「ガバメント・ガーデンズ」についてご紹介いたします。

今まで、「ガバメント・ガーデン」とご紹介していましたが、正式には英語で、Government Gardens ガーデンと複数形になりますので、これから正式名に統一していく事にいたします。


1890年代に作られた庭園には日本のもみの木、杉の木も植えられています。
池も日本風。金魚が泳いでいます。

誰でも自由に中を歩く事が出来ます。
芝の上も、手入れのために種まきをし、ロープが張られている時以外は、自由に歩く事が出来ます。もちろん、プレイ・グランドの中は専用の靴を履いている時以外は入る事が出来ませんのでご注意ください。

いつも綺麗に花の手入れが、ロトルア市の管理によってなされています。

天気が良いと、いろいろな人が訪れますが、この記事を書いている昨日(13日)、ストリート・パフォーマーならぬ、ガーデン・パフォーマー!?が登場しました!



この2人、人間ですよ!
金粉を顔に塗ってじっとたたずみ、前の籠にチップを入れると機械仕掛けの人形の様に動き、一緒に写真撮影をしてくれます。
今日は大勢団体客も訪れ、商売繁盛だったかもしれませんが、暑い日差しの中、金粉にこの衣装では、大変な苦労だと思います・・・!



もちろん、お客さんも大喜びで記念撮影でした。

今日初めてこの人達を見ましたが、とても評判が良かったので、また定期的に出現して欲しいものです!

写真の右後ろに大きくこんもりと茂っているのは、ツツジです。
以前写真を紹介した事がありますが、もう一度ご紹介いたします。


10月、ニュージーランドの春の時期、こんな見事な様子を見せてくれます。

後ろの奥に見えている「火の見櫓?」はロトルア市役所です。
そして、その手前にある小さな建物は、パーティーなど行われる会場です。
ガーデン・ウェディングの好きなニュージーランド人が、結婚披露宴をこちらで良く開きます。




もう一枚、上より少し後、11月に入った時の写真です。
ツツジは完全に咲きそろいました。


少し角度を変えて、9月の写真です。
ツツジはまだ咲いていませんが、ご覧のように見事なチューリップです。
毎年、このチューリップでロトルアの春が始まります!

正面を向いて、ガバメント・ガーデンズの中心となる建物、チューダー・タワー/バス・ハウスです。
1908年に建てられたイギリス・チューダー様式の建物は、温泉治療(リュウマチ治療)のための病院として利用された時期もあります。
そのため、上記のような名前で呼ばれています。
その後1969年から南ウィングが博物館として、1977年から北ウィングがアートギャラリーとしてオープンしました。
そして1988年に両者を併合し、Rotorua Museum of Art and History (ロトルア芸術歴史博物館、略してロトルア博物館)となり現在に至ります。

この写真は、数年前の写真です。
今現在は、建物の左側に展望テラスが作られています。
新しい写真が出来次第、追加掲載いたします。



さて・・・、今晩はここで力尽きました・・・。
続きはまた明日にして、ここまで仮アップをいたします・・・!


ということで、14日、続きです。

残念ながら昨日と変わってどんより曇り空。仕方ありませんが、同じ位置で写真を撮りました。
(15日、少し良くなりましたので差し替えました)

左上が展望テラスです。
ここに上る階段は、日本でいえばお城の天守閣に上る雰囲気で面白かったです。天守閣よりは短いですけどね!

ガバメント・ガーデンズの中には3種類の球技のプレイ・グランドがあります。
向かって左側が、クロッケー(croquet)です。

中世フランス発祥の球技です。
フランス語で croquer には「砕く、つぶす」、または、「かりかりした物」という意味があるそうです。
「コロッケ」は、このcroquetの用具に似てることからつけられたフランス料理「croquette(クロケット)」が訛ったものだそうです。
ゲートボールは、クロッケーを元に考えられた球技ですが、クロッケーはご覧のようにスティックを体の正面から構え、股の間から振り子のように玉をはじきます。

向かって右側のグランドは、ボウリング場です!
イギリス圏の国では、「ボウリング」といえば、この芝生の上での玉転がしを意味します。
正式には、ローン・ボウリング(Lawn Bowling)と呼びます。

中世イギリスの「ローン・ボウルズ」から由来します。
ルールは、芝生の上で行う、「カーリング」といった感じです。
先に白い(または黄色の)小さな丸い玉を転がし、その玉に向かって、扁平している黒い(または茶色の)玉を転がし近づけていきます。
敵と味方で、白い玉への接近度を競いますが、黒い玉は扁平しているため、カーブやシュートで自在に軌跡をコントロールし、敵の玉を回り込みながら近づけたり、ビリヤードのように玉を上手に弾く事により、敵を弾き飛ばしたりと、熟練する程知能合戦となり、とても奥の深い球技になります。
こちらではポピュラーな球技で、体力もあまり使わないためご年配の方がご覧のように多く楽しまれますが、カーリングと同様、若い人もプレーする大きな大会がテレビ中継される事も良くあります。

ボウリング・グランドに挟まれて位置する「砂利場」のグランドでは、ペタンク(petanque)が行われます。
フランス発祥で、世界に向けて積極的に紹介している球技です。
日本でもSMAPのテレビ番組で紹介されるなど、ご存じの方も多いと思います。
金属製の玉を、目標となる木製の小さな玉に向かって放り、相手より近づける事を競います。ローン・ボウリングやカーリングとルールに共通点も多いです。

上記の奥にあるアールデコ調の建物は、ブルー・バス(Blue Baths)と呼ばれる温水プールです。
1933年、南半球初めての「お風呂」としてオープンしました。男女一緒に入るスタイルとしても初めてです。
お風呂といっても、今のニュージーランドでもポピュラーな水着を着て入る温水プールとなります。
1982年に閉鎖されましたが、改装後1999年に再オープンしました。
パーティー会場としてなど、お洒落な雰囲気を大切にし、温泉とは違った趣のリクリエーションの場となっています。

ガバメント・ガーデンズを一番西側、市街地側の市役所の裏から撮ってみました。
この位置からバスハウスを眺めた事のある方はあまりいらっしゃらないと思います。

すぐ左手にある建物が、パーティー会場として利用される Te Runanga (テ・ルナンガ)Tearooms です。
1903年に建てられ、ブルー・バスが出来る1933年までは喫茶休憩室・式会場として利用されていました。 

その後、ローン・ボウリングのクラブハウスとして利用されていましたが、1991年から改装工事を行い1993年、90年ぶりに式会場として一般利用が出来るようになりました。

そして、一番北側、ブルー・バスのすぐ裏手にある大事な場所、温泉の源泉が、レイチェル・スプリングスです。


上の写真の名前を拡大した写真ですが、一番下に「TEMP 212°」と書いてありますよね。
これは華氏212°= 摂氏100°つまり100℃となりますね!

さすがに常時100℃で沸騰している訳ではありませんが、それだけ熱い源泉という事になります。

昔はこのお湯をバス・ハウスに引いてリュウマチ治療に利用していました。
ガバメント・ガーデンズの南に位置する温泉プール「ポリネシアン・スパ」は、このレイチェル・スプリングスのお湯を「独占」利用して営業しています。
ちょっと分かりにくいですが、上記左側の写真、真ん中少し右側に白いパイプがありますが、このパイプでお湯を引いています。


観光では皆が立ち寄る場所です。
昨日も「黄色いアヒル」号が横に止まって、水陸両用車の座席から皆さんが写真撮影していました。

それにしても良いお天気でした!

そしてもう一枚、ブログページのタイトル写真と同じ時に撮影した、ほんのちょっとだけ違う角度の写真です。
プジョーにも登場して貰いました!




さて、「気軽」のつもりが、結局長いご紹介になってしまいました。
グランドでプレイする人達や、パフォーマンスの人など、上記全てが観光の際に見られる訳ではありません。
しかし、観光の前、もしくは後にでも、これらの光景を思い返しながらガバメント・ガーデンズの良さに浸っていただければ嬉しく思います ☆*:・°★:*:・°


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