いい旅・夢Kiwi スカイキウィ
2008年
1月5日号
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ぽっかぽか通信
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23. ティラウ・カラピロ・ケンブリッジ(1/2)

「いい旅・夢日記」でお知らせしていましたが、ロトルア近郊:ロトルアからハミルトン間をドライブ中に通過するちょっとした良い景色をご紹介いたします。

題名を何にしようかと少し考えてしまいました。この辺りの地方名を取るなら、「ワイカト地方」となります。

ニュージーランドを流れる一番長い川、全長425kmの「ワイカト川」は北島中心部、タウポ湖が出発点となります。
そのワイカト川の後半、大都市ハミルトンも通過しタスマン海に流れ出す部分までの北島北西部に広がる広大な地域がワイカト地方となります。
左の地図は大ざっぱな目安ですが、ピンク色の部分がワイカト地方、横切る川がワイカト川になります。
「ワイカト地方」と題すると地域が広がりすぎてしまいます・・・。
なので、ここは単純に、通過する町・地域の名前を並べてみました。

ロトルアの西、約60kmにある小さな町・ティラウ。
さらに約25km西に進んだダム湖・カラピロ。
そして約7km西に進んだ落ち着いた町・ケンブリッジ。
この3つの場所についてご紹介いたします。

まずはティラウ(Tirau)です。
ロトルアを西に出て、カイマイ・ママク森林公園を抜け、牧草地帯に入ったところでやっと現れる町です。
とっても小さな町で、メイン通りは数百メートル。いつも早口で話をしている内に町を通過してしまいます!

ここの名物は、「世界で一番大きな羊、そしてお隣には牧羊犬」になります!

羊はお土産物屋さん、牧羊犬は観光センターなんですけどね^^


牧羊犬の隣には、羊飼いもちゃんといます!

そして牧羊犬の首には、ちゃんと役所の鑑札がぶら下がっていて、本物のワンちゃんとしてきちんと登録されているという芸の細かさまで見せてくれます。

通りには、ゴールデン・エルム(金色の楡の木)が、春から夏にかけてとても綺麗な様子を見せてくれます。
そして、可愛らしい店がたくさん並んでいます。

「通過する町」から、「買い物に立ち寄る町へ」という事で、いわゆる町興しによってこの数年の間に魅力的な町に変わりました。
特に多いのが、工芸品などの置物とアンティークの店です。
ニュージーランド人女性はアンティークに目がないですから。
キウィ・ハズバンド(ニュージーランド人のご主人)には、奥さんと寄りたくない町ナンバーワン!?は、冗談になりますが、ニュージーランド人ドライバー・ガイドは、そのようにこの町を説明したりします!

ティラウとは、「TI(キャベツの木)+RAU(たくさん):たくさんのキャベツの木」というマオリ語になります。

しかし、イギリス植民地時代、町の名前がOXFORD(オックスフォード)と変更されました。理由は単純で、お隣に「ケンブリッジ」という町があるからです・・・。
そのため、オックスフォードの名前を付けたお店もいくつか見られます。
後ろには、ティラウ(TIRAU)と書かれた看板がありますよね。
ニュージーランドでは、ここ数年、やっと郵便番号が使われるようになりましたが、まだ一部混乱して使用されていますし(公的機関などの手紙類)、一般市民はほとんど利用していないといっても良いような状態です。
人口僅か400万人ですから、それも当たり前の事でしょうけども。
そして、このオックスフォードという地名は南島クライストチャーチの北にもあるんです。
ニュージーランド、特に北島と南島に分かれて同じ地名が数カ所あると、郵便局がどっちだろう?と困ってしまいます。
そのため、植民地時代に変更された名前が、また元のマオリ名に戻りました。
はれて、ティラウとなった訳ですね!


人口は1千人に満たないほんとに小さな町。主要産業は酪農です。
町の北側にミルク工場があります。

ちょうど通りを、ミルク・タンカーが通り過ぎました。
この2連結のタンクローリーで搾乳場に集められたミルクを毎日回収にまわっているんです。
これだけは休み無しのお仕事。写真は元旦に撮りました!
お疲れ様ですm(__)m

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