いい旅・夢Kiwi スカイキウィ
2008年
2月22日号
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ぽっかぽか通信
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25. プジョーの車検と点検

先日(20日)に、観光で利用する車、プジョー407SW-HDi の車検と点検を行いました。
購入後2回目となります。
今日はその様子をご紹介したいと思います。

まずは車検です。
車検は大きく2種類に分かれます。
自家用車の車検:Warrant of Fitness (WoF)
商用車の車検  :Certificate of Fitness (CoF)

商用車の車検:CoFは用途によって数種類に分かれますが、私の車の場合は「旅客運送」になります。

CoFは、ここ、VTNZ:Vehicle Testing Stationで半年に一度の頻度で受ける必要があります。

そのまま訳すと「自動車検査場」となりますが、民間企業で正式には、
Vehicle Testing New Zealand Limited
という会社名になります。
価格は49ドルで、もちろん消費税も含まれます。

ニュージーランドでは、早くから各種公的機関が民営化されています。
VTNZは車検部門の専門会社として主導的役割を担っています。

自家用車の車検:WoFについてですが、VTNZでなくても、町工場やディーラーのサービス工場など指定を受けている店で受ける事も出来ます。
VTNZは民間企業とはいえ、やはりどこか「お役所」的雰囲気があり、検査も厳格です。
それに対して、町工場やサービス工場などは「商売人」ですし、修理などを自分の所で引きうけられますから、ある程度「緩く」なります。
そのため、VTNZでWoFを受ける人は比較的程度の良いマイカー、予約不要、急ぐ必要があるというような場合になり、大抵の人は「行きつけの店」に予約をして、WoFを取得するという事になります。また、そのついでにオイル交換などを頼む場合も多くあります。
費用は、VTNZの場合で今現在46ドルです。その他の場所は価格に多少の幅があります。

WoFの頻度ですが、登録後6年未満の車であれば1年に一度、それ以外は半年に一度となります。
CoFは半年に一度で、「頻繁でお金がかかる?」と思われるかもしれませんが、検査に通れば上記価格以外は必要ありません。
車検に通らなかった場合、その個所を実費修理して、再検査となります。

さて、説明が長くなりましたが、当日の様子に戻ります。
私の車は商用車といっても、トラックやバスではなく、乗用車サイズですから、車検を受けるレーンはWoFと同じ場所になります。


昔は、自分で運転して指示される通りにウィンカーを点灯させたり、ブレーキマシーンの上に乗ってペダルを踏ん張ったりした事もありますが、今は検査官に全て任せるようになりました。

キーを付けたまま車から離れ、どきどきしながら横から眺めます。

最初にシートベルトやウィンカーなど、簡単な点検から行われます。
,
車の後ろを持ち上げて、下から点検です。

右の2人ですが、黄緑のポロシャツ姿が検査官で、チェックシートを車の持ち主に見せて説明中です。
ちなみに、ニュージーランドでは、この「短パン」姿に靴下、靴というのも正式な格好になります!

おそらく、車検に通らなかった場所を説明しているのでしょう。
なんとなく、赤点を取った生徒と先生というような感じ・・!?

私も数年前、タイヤの内側の減り具合を指摘され、タイヤ交換後に再検査を行った事もありますから、「赤点」というより、安全運転のためのありがたい指摘という事になりますね!

後ろに続いて前を持ち上げ点検は続いています。
ハンドルをぐりぐり、車をゆさゆさ。激しく扱われています ^^;
「もっと大事にしてよー」とも思いますが、こちらはただ心配顔で眺めているのみです。

最後にヘッドライトの光軸点検です。

この検査官は、アラブ系の方に見えました。
イラン人かな?
ニュージーランドも多国籍国家になりました。

検査は無事終了です。

小さくて読めませんが、雰囲気だけ、こんな感じでチェックシートを渡してくれます。
左下には、Land Transport NZ (ニュージーランド国土交通省)と記載されています。


「Exit Only」(出口専用)と書かれた出口から晴れて新しいCoFを受け取り出発です!


さて、続いてプジョーの1年点検です。
このVTNZのある辺りは、商業地区になり、工場や事務所などのみ集まる場所です。
プジョーの整備工場もこの地区にあり、ほんの数秒の距離でとても便利です。

プジョーは車で1時間半程離れた距離にあるハミルトンのディーラーで購入しましたが、ロトルアには整備工場のみあります。

ここでは他に、メルセデス・ベンツ、クライスラー、ジープ、ダッジの整備も行います。

以前、フォルクス・ワーゲンの時は、わざわざオークランドのディーラーまで点検に行っていましたから、とても楽になりました。


ニュージーランド・プジョーでの新車購入時特典で、3年間の整備点検が無料になります *^-^*
本当はもっとお客さんにたくさん来ていただいて、大活躍で点検をお願いしたいところですが・・・。
なかなか現実はそうも行かず、走行距離はまだ少ないプジョー・・・。

1年点検はディーゼル・オイルの交換から始まりました。

滅多に見られない、下からの様子です。
アンダーカバーをはずして、エンジン・部品がむき出しになりました。
左側の丸い容器が、オイルの受け皿です。

2リットル4気筒 HDi FAP ターボディーゼル
FAP Diesel Particle Filter (DPF)、ディーゼル排気微粒子除去システムにより、ディーゼル特有の煤を除去しクリーンな排気ガスと、ディーゼル本来の燃焼効率の良さでCOも削減、まさに「エコ」な車、プジョーです!
排気管の様子も並べてみました。右側が前方、左側が後方です。





この後も、もくもくと作業は進んでいきます。
しっかり車の健康状態のチェックです。

待合室に戻り、届いた郵便物や本を読みながらしばらく過ごしていました。


思ったより早く終了し、車は万全の状態になりました。

晴れていればもっと綺麗な色が出たのですが、あいにくの空で少し残念・・・。
次は半年後の8月です。

さあ、それまでもっと大勢のお客さんに乗っていただけますように!


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