いい旅・夢Kiwi スカイキウィ
2008年
7月9日号
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ぽっかぽか通信
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31. 冬の南十字星(1)

「いい旅・夢日記」のブログで、一昨日七夕の夜に星の写真をご紹介しました。
昨晩も撮影したので、今日はその写真をブログに載せるつもりでした。
ただ、ブログですと、後からその話題を探すのがとても面倒になるので、今日の話題はこちらに「昇格」させる事にしました!

一昨日と昨晩は快晴の夜空で、月も早くに沈みましたので、星を見るには最高の条件でした。
まだデジカメの使い方でもっと良い写真も撮れると思いますし、季節によって星の向きも変わりますから、タイトルを(1)として、今後良い写真が撮れたら追加していこうと思います。

まずは、昨晩の南の空です。
アルバムページが別画面で表示されます

午後10時26分。

月は西の空、低い位置で暗く、ほとんど月明かりの影響はありませんでした。

写真をクリックすると、アルバムページの拡大写真が別画面で表示されます。
ブログページから見られる写真と同じです。


南十字星は、真ん中少し上の方に見えています。
これから、見つけ方をご説明しますね。

南十字星(みなみじゅうじ座)は一年を通して見る事が出来、とても簡単に探す事が出来ます。
冬の時期、日没後はほぼ真上に位置しており、深夜になるにつれて、だんだん南の空に移動していきます。
また、この時期は十字架が右に傾いて見えます。


南十字星周辺を拡大した写真です。
写真にカーソルを合わせると、説明画面が表示されます。

まずは、a b 2つの明るい星がすぐ見つかります。
「ポインター」(指針)と呼ばれるこの2つの星は、ケンタウルス座の一部ですが、この2つを約3倍延長すると、こぢんまりまとまった十字架が見えます。
それが南十字星となります。

1 2 3 番の星が明るいので、まず最初に見つかると思います。
暗闇に慣れてくると、4番目、そして、5番目は周りの明かりや天気などにより見難いかもしれませんが、4のすぐ近く、内側にぼんやり輝いています。

写真ですと分かりにくいと思いますが、2番のすぐ左上に、ぼんやり斑点が見えます。
双眼鏡ですぐに分かりますが、これは「宝石箱」と呼ばれる球状星団です。

アルバムページの拡大写真でご覧いただくと、なんとなく分かりますが、1番と2番の左上辺りが薄暗くなっています。
これは、「コールサック(石炭袋)」と呼ばれる暗黒星雲で、向こう側の星を隠してしまうため、この部分だけ穴の空いたように見えます。

代表的な星の名前をご紹介します。
1: アクルックス
2: ミモザ
3: ガクルックス

さて、南十字星はこのような感じで簡単に見つけられますが、せっかくなのでさらに勉強してみましょう!
下の写真で、まずは、南十字星が分かりますか?
写真にすると、明るさを調節しないといけないので、見えにくい星も同じように明るく見えてしまいます。
ですから、実物より探すのが難しいかもしれません。

真ん中左側にポインターが2つ並んでいますよ。


ポインターの2つは、ケンタウルス座の一部ですが、左の写真でその全貌が分かります。
カーソルを合わせると、説明画面が表示されます。

1番の星は、リギル・ケンタウルス、またはアルファ・ケンタウルスと呼ばれる、地球に最も近い恒星です。
近いと言っても、4.3光年離れているそうですが・・・。

2番の星は、ハダル、またはアゲナと呼ばれ、0.61等星で、地球とは525光年ですからリギル・ケンタウルスと比べて、かなり遠くに離れています。

ご覧のように、南十字星を取り囲むようにケンタウルス座が位置しています。

ギリシャ神話に登場する半人半馬の怪物がケンタウルスです。
10から11-14の菱形の部分が顔や上半身を、1-3が前足、7-9が後ろ足、3-7が胴体の部分を表しています。
冬の時期は、写真のように、頭が右上、足が左側という様に、横になっていますね。

本と睨めっこして星の位置を探しましたが、正確には分度器を当てて調べる必要があります。
手元にないのでおおよそですが、7-9番辺りはちょっと自信がありません。

さて、今回はこのくらいで終了します。
今晩も高気圧にすっぽり覆われ、快晴の夜、満天の星空です。
半月1日前の月が輝いていますので、昨日より条件は良くありませんが、夜空の景色はとっても綺麗ですよ。
こちらに来てしてくださいね!

<参考文献>
星空散歩ができる本 −南半球版− (恒星社厚生閣)


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