いい旅・夢Kiwi スカイキウィ
2005年
10月27日号
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ぽっかぽか通信
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15. ロトルアのニュー・フェース (1/2)

ロトルアに8人乗りゴンドラが登場しました。

ロトルア・5スターアトラクションの一つとして、長い間楽しまれている、「スカイライン・スカイライダーズ」は、レストラン、そして「リュージュ」と、観光客のみならず地元の子供たちにも人気の場所です。
どこに行っても混雑の無いニュージーランドですが、週末、ホリデー、そして晴天が加わると、大混雑の場所。特にお昼ご飯時に、大勢の団体観光客が加わると、ゴンドラには長蛇の列が出来、忙しいツアーをこなすガイド泣かせの場所でした。
1985年以来頑張って働いてきた4人乗りゴンドラでは、もはや限界・・・。
そこで、「1千万ドルプロジェクト」と銘打って大規模な再開発が計画されました。
そして登場したのが、6百万ドルをかけて敷設された、南半球初めての8人乗りゴンドラです!

従来の4人乗りに比べて、約3倍、1時間に2,000人の乗客を運ぶことが出来るそうです。

このゴンドラ、当初は2005年6月運営開始と大看板を掲げて建設が進められました。
しかし、納期はあってないのがここNZ・・・。
7月、8月と過ぎ、10月も半分過ぎてやっと運行を始めました。

この日は、10月22日。24日月曜日はレイバー・デイ(労働者の日)と言って、勤労感謝の日のような祝日。こちらではレイバー・ウィークエンドと呼ばれる、連休の初日で、行楽客も多く訪れる日でした。
天気はまだ曇り空ですが、長い雨の毎日からようやく開放され、好天の兆しがうかがえる縁起の良い週末。
ちょうど、大阪からの団体客のガイドを任され、まだ一度も乗ったことの無い8人乗りゴンドラに、お客様到着の少し前、先に乗って写真撮影をしてきました。
少々風が強く、前日までの悪天候から、客足もスロースタート。誰も乗っていないゴンドラでぱちぱち写してきました!

納期は遅くても、待っていられないのがNZ。まだ4人乗りゴンドラ乗り場の解体作業中。支柱もそこここに転がったままの、「見切り発車」です。
空いていると言っても、この時点でご覧のように観光バスが4台。夏場のシーズンには、これが倍以上になり、さらにマイカーによる個人客でも一杯になりますが、8人乗りはさすがにパワフルです。
列になる間も無く、すいすいお客さんを運んでいきます!

少し登ると、ご覧のような石楠花の上を通過。
時期が合えば、桜と石楠花、同時に花見をしながら高度が増すまでの間に楽しむことが出来ます。

山に向かって左側には、住宅地との間に牧場が広がっています。
そこには、よくプケコが集まっていますし、野うさぎを見つけることも出来ます。
高度が上がってきました。
ロトルア湖、そして真ん中に浮かぶモコイア島が見えてきます。
下に広がる木は、カリフォルニア・レッドウッド。
右側奥、湖の手前に突き出ている場所は、「カワハ・ポイント」と呼ばれる場所で、高級住宅街になっています。
左側、レッドウッドの森のすぐ上にある、小さな赤い屋根の建物は、羊の毛狩りショーでおなじみ、「NZファームショー」、そして、隠れていますが、その手前には自然動植物園「レインボウ・スプリングス」があります。

終点に近づいてきました。
新しい乗降口は、レストランの上に作られました。
1階は、レストラン、カフェとなっています。
レストランは、標高487mに位置しています。
地上との標高差は、約180m。
標高757m、Ngongotaha(ノンゴタハ山)の中腹に位置するレストランからは、ロトルア湖、市街のみならず、間欠泉の湯気、森林浴ウォークでおなじみのレッドウッド森林公園、そしてタラウェラ山も一望できます。

スカイラインのもう一つの目玉が、「リュージュ」です。オリンピック競技でもおなじみのリュージュ(ソリ)ですが、こちらはコンクリートで作られたコースを滑り降ります。
レストランの建物の向かって右側にコースが作られ、子供から大人まで、大勢の方がこれを目当てにわざわざロトルアにやってくるほどの人気スポットです。
世界で初めて、ここロトルアのスカイラインで開発された「3輪カート」のリュージュは、ハンドル操作でスピード・コントロールも簡単に出来る、シンプルかつ優れ物の「アイデア商品」です。
ご覧のようにヘルメットをかぶり、「かっ飛んで」斜面を滑り降りていきます。
レッドウッドの森の半ばが終点。そこからリフトに乗って上に戻ってきます。リフトの下にはリュージュをぶら下げて、同時回収。スキー感覚そのままです。
リフトの右側がゴンドラになります。

コースは「初級(遊覧)」「中級」「上級」と3つに分けられ、係りの人によって‘間違って’初心者が上級コースにい行かない様に誘導してくれます。
‘ぼけぼけ’した人も、安心して楽しめるという訳!
小さい写真で見難いと思いますが、青いシャツに黒いズボンで立っている人が誘導員です。
ここからスタート!
写真では空いていますが、実際、この翌日、レイバーウィーク・エンドの中日の日曜は、もっと好天にも恵まれ大勢の人たちが列を作っていました!
このスカイライン・リュージュは日本でも活躍しています。関西、九州方面でご存知の方もいらっしゃると思います。
7年か8年ほど前だったと思ったのですが、日本人関係者の方たちが、スキー・冒険家の三浦雄一郎氏を「団長」として視察にいらっしゃったこともあるんですよ!
ロトルア紙の一面を、ヘルメットをかぶってリュージュで滑り降りる三浦氏の大きな写真が飾りました!!

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