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2008年
5月22日号
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ぽっかぽか通信
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29. アグロドーム・シープショー

前号に続いて、アグロドームの話題です。
「アグロドーム」といえば、「シープショー」。
今回は、この世界的に有名な、アグロドーム・シープショーについてご紹介いたします。
(詳細内容の掲載に関して、アグロドームの許可を得ています)

アグロドームと羊の毛刈りの歴史については、前号でご紹介しました。
まだご覧になっていない方は、こちらからご参照ください。
28. アグロドームと「羊の毛刈り」

さて、話を進める前に、注意事項をお伝えいたします。
これからご紹介する内容は、ショーの様子を写真点数100枚使用してご説明しています。
ステージで語られる説明(ショーの最中にお聞きになる解説)事項は記載していませんが、流れは全て分かるように書かれています。
「現地でショーを見る前に、内容を知りたくない」という方は、先をお読みにならないでください!

それでは、シープショーについてお読みになる方は、下の写真をクリックしてください。
アグロドーム・シープショーの始まりです!

アグロドーム・シープショーの紹介ページへ移動します




ここから先は、室内で行われるシープショーの後、外のパドックで行われる「ドッグトライアル・ショー」についてご紹介します。

このドッグトライアルについては、予備知識をお持ちのほうが、実際にご覧になった時に楽しめると思います。
現地でご覧になられた方も、もう一度思い出しながらご覧くださいね!

正式には、「シープドッグ・トライアル」と呼ばれる競技で、発祥は古く、1873年イギリス(北ウェールズ)で第一回大会が開かれたそうです。
牧羊夫たちが、自分達の牧羊犬の能力を競うため、いくつかの関門を設けてどれだけの時間で羊を誘導する事が出来るかを競いました。
この時利用される犬がボーダーコリーです。
ニュージーランドもいち早くイギリスから輸入し、1927年には、ヘディング・ドッグとしての基準種が作られたそうです。

そして現在活躍しているのが、「ストロング・アイ・ヘディング・ドッグ(強い目の牧羊犬)」という犬になります。

アイ・ドッグとは、目でにらみつける事によって羊をコントロールする犬の事です。
その動きはあくまで静かで、姿勢を低く保ち、吠える事はありません。

羊はパニックすることなく、素早く従順に牧羊夫の意図する場所に移動していきます。

さあ、ショー会場外のパドックで、トライアルの開始です!

木陰でのんびりしていた3匹の羊にストロング・アイが向かっていき、パドック中央に連れてきます。

「その動きはあくまで静か」と言っても、広い牧場に飛び出した犬は、やっぱり嬉しくて走り回ってしまいます・・・。
それを怒鳴りつけて(犬笛・口笛も伴って)、なるだけ走らせないようにする事が、ショー・マンの腕の見せ所です。


第一関門へ羊を誘導します。
ゲートの間を、こちらから向こう側に通します。

ショー・マンも杖と体全体を使って、羊を誘導する事が出来ます。

この後、もう一つ向こう側にあるゲートの間を、左から右に通して、さらに右側にある橋を渡らせます。

        橋を渡る途中、        そして、      渡りきる様子です。


いよいよ最後の関門、柵に囲い込みます。

今まで歩き回っていたショー・マンも、柵の扉に触った時点から、左手、両足は動かしてはいけない規則になっています。
動かせるのは、杖を持った右手、そしてもちろん口です!

動けるのはワンちゃんだけ。
言葉と犬笛・口笛により、ストロング・アイに命令を出し、羊を柵の中へと誘導します。


上手に誘導して、羊が柵の中へ向かいました。

でも、羊も素直には従いません!
1匹でも違った行動をすると、他の羊も言う事を聞かなくなります。
柵の手前で止まってしまう事も良くあります。

入ろうかどうしようか・・・?




反対側からの様子です。
ここでもまた、羊たちは入ろうかどうしようか。

人間も犬も皆、どうしよう?と考え中です。



こうなったら睨むだけではだめですね!


最後の一押し、気合いで勝負!


そして・・・、無事終了。
3匹の羊は柵の中へ。
なぜか、主役達はそれぞれ別の方向を向いて去っていきます・・・。




以上、シープショーとドッグトライアルの様子をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?

まだご覧になっていない方も、これからという方も、アグロドームはいつも変わらぬ暖かさで皆さんをお迎えしています。
観光地の一つという事だけではなく、ニュージーランドそのものが、ここ、アグロドームにあります。
のんびり、いつでもお待ちしています。


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